ノンフィクションはこれを読め!

2014年の記事

ARCHIVE

625記事

【NEWS&プレゼント企画】紀伊國屋ビル竣工50周年記念フェア「成毛眞の『面白い本』たち」が始まります! 書影

プレゼント企画

【NEWS&プレゼント企画】紀伊國屋ビル竣工50周年記念フェア「成毛眞の『面白い本』たち」が始まります!

素晴らしい音楽やアートに触れずに暮らしていけないように、人は面白い本を読まずに死ぬわけにはいかない。そんな思いを満たしてくれる、面白い本ばかりがズラリと勢ぞろい!『もっと面白い本』、そして前作『面白い本』で紹介された書籍の、全点フェアが始まります。(※一部現在入手不可能な商品を除く) 期間は4月24日(木)から5月末(予定)まで、場所は 紀伊國屋書店新宿本店

4月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士 書影

書店員のこれから売る本

4月のこれから売る本-中原ブックランドTSUTAYA小杉店 長江貴士

本書を読んで僕は、情報と経験の差を思い知らされた。僕たちは、津波の映像を見た。瓦礫の山の写真を見た。被災者たちの肉声を聞いた。他にも、様々な形で僕たちは、東日本大震災についての情報に触れた。しかし、当然のことながらそれは、経験とはまるで違う。 経験とは「共有できないものだ」と強く感じた。これは、被災者と被災者以外の人との共有の話だけではない。被災者同士であっ

『知ってても偉くないUSA語録』まえがき by 町山智浩 書影

教養・雑学 / 「解説」から読む本

『知ってても偉くないUSA語録』まえがき by 町山智浩

この本は、週刊文春に連載されたコラム「言霊USA」をまとめたものです。一冊目『 教科書に載ってないUSA語録 』に続く二冊目で、2012年8月から2014年3月にかけて、カリフォルニア州バークレーに住んでいる筆者が目にした、耳にした言葉について書いたエッセイです。 で、念のために言っておくと、これ、英語の勉強の本じゃないですから。 前の本でも、そう書いたけど

感電するアート 『オーラ!?  不思議なキルリアン写真の世界』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

感電するアート 『オーラ!? 不思議なキルリアン写真の世界』

キルリアン写真というものを、ご存知だろうか?今から約80年ほど前の1930年代に、旧ソビエト連邦で発明された不思議な写真のことである。発明家ニコラ・テスラの影響を受けた旧ソ連のキルリアン夫妻がその発明者。電気治療器の高周波によって生体から放電が起きていることに気付き、それを撮影しようと試みたことが発端であったという。 この鉄のカーテンの中で育まれたキルリアン

『未来を切り拓くための5ステップ』2014年最高のビジネス書 起業のバイブル 書影

おすすめ本レビュー

『未来を切り拓くための5ステップ』2014年最高のビジネス書 起業のバイブル

著者の加藤崇さんにはじめてお目にかかったのは、昨年10月23日 スルガ銀行d-labo でのイベントだった。二人ともビジネスモデルコンテストの審査員として参加していたのだが、イベントが終了してから一冊の本を手渡された。大手出版社から再版したいのだという。 手作りにしては装丁やレイアウトなどが良くできているその本のタイトルは『THINK BIG』。Amazon

『ワーグナー(上下)』by 出口 治明 書影

人物 / HONZ客員レビュー

『ワーグナー(上下)』by 出口 治明

ブラームス派であるにも関わらず、昔からワーグナーは何故か気になる存在だった。一言で言えば、癇に障るのだ。完成までに4半世紀を費やした「指輪」を含めほとんどの作品も観た。それでも好きにはなれなかった。第1、よく分からなかったのだ。でも、僕の大好きなトーマス・マンやプルーストがワーグナーを評価しているのは何故だろう。著名な音楽学者マルティン・ゲックの新作を読めば

4月のこれから売る本-ジュンク堂書店大阪本店 持田碧 書影

書店員のこれから売る本

4月のこれから売る本-ジュンク堂書店大阪本店 持田碧

今月は本屋大賞の発表あり、村上春樹さんの新作短編集の発売ありと、文芸書売り場が元気です!文芸書担当としおすすめせずにはいられない話題のフィクションを今回はご紹介させて頂きます。どれも映像化作品の原作です。是非、ドラマや映画と合わせてお楽しみ下さい。 学生時代、たまたま『すいか』というドラマを見ました。東京の三軒茶屋にある一風変わった下宿屋が舞台の、とても地味

『偉人は死ぬのも楽じゃない』 書影

医学・心理学 / 世界史

『偉人は死ぬのも楽じゃない』

本書には、カエサル、コロンブス、マリー・アントワネット、アインシュタインといった、歴史にその名を刻む19人の偉人たちが登場する。しかし本書がスポットを当てているのは、その武勇でも、才能でも、豪勢な暮らしでも、壮絶な運命でもない。書かれているのは、偉人たちが具体的にどのように死んだのか、という死に際の物語だ。それが1人物につき1章で、大体10ページくらいでまと

今週のいただきもの(4月第3週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(4月第3週)

今週、HONZプレゼント企画『CREA』5月号の当選者様向け発送をいたしました。 一冊ずつセロハン袋に入れ、茶封筒に入れ、宅配便伝票を貼り、差出人スタンプを押す。入れる、貼る、押す、入れる、貼る、押す……。ひとり黙々と作業するうちに何だか頭の中が真っ白になってきて、ランナーズハイならぬ宅配便ハイになり、全部終わったときはさながらハーフマラソンを走ったあとのよ

『レーガンとサッチャー』 書影

人物 / 社会

『レーガンとサッチャー』

その時代にその人物がいなかったら歴史はどのようになっていたのだろうかと思わせる人物たちが存在する。多くの場合、それは混沌とした世の中で強いリーダーシップを発揮した英雄的な政治家や軍人だ。本書の主人公二人がそのような人物であったという評価はこれまでなかったかもしれない。だが、冷戦という特殊な時代状況の中で20世紀中盤に超大国アメリカとその同盟国イギリスを率いた

江戸の科学する心『江戸の理系力』 書影

教養・雑学 / 日本史

江戸の科学する心『江戸の理系力』

「日本を知るには、明治維新前の科学を見るのがおもしろい。」雪の科学者、中谷宇吉郎が自身のエッセイの中で語っていた。日本の科学は、明治以後になって輸入され、模倣されたものが多い。だから中谷宇吉郎は、明治維新前の日本の科学を解釈し、独創性ある隠れた科学を堀り起こした。特に江戸時代は、自然科学に目覚め、数学を生活の中に取り入れ、医療も格段に発展した時期でもある。本

オーパ!オーパ!!『新・世界怪魚釣行記』 書影

生物・自然 / おすすめ本レビュー

オーパ!オーパ!!『新・世界怪魚釣行記』

“芸は身を助ける”と言う。“好きこそものの上手なれ”の方が正しいか。ともかく、本書を読みながらそんな格言が頭の中をぐるぐる回っていた。 リアル「釣りバカ日誌」である。ハマちゃんならぬタケちゃんがユーラシア・北米・南米・オーストラリア・アフリカをところ狭しと駆け抜け、未だ見ぬ怪魚を狙う。魚類ばかりではない。時には爬虫類を、時には哺乳類を、そして時には美女をも釣

4月のこれから売る本-大垣書店烏丸三条店 吉川敦子 書影

書店員のこれから売る本

4月のこれから売る本-大垣書店烏丸三条店 吉川敦子

とうとう消費税が上がりましたね!増税前には買いだめに走り、増税後はできるだけ買い物を控えよう…と、3月末ごろは「本当に欲しいものは何か?」「欲しいものは無かったかなぁ?」とずっとモノに思いをめぐらせていました。そんな中で出会った、モノにまつわる本をご紹介します。 「最小限しか持たずに最大限に豊かな暮らしをするための21世紀の幸福論」と謳われたこの本。 著者で

『〈生きた化石〉生命40億年史』by 出口 治明 書影

サイエンス / HONZ客員レビュー

『〈生きた化石〉生命40億年史』by 出口 治明

名作、「 生命40億年全史 」「 地球46億年全史 」の著者が、太古の昔から姿も変えずいまなお生き残っている生物を対象に、「いかにして生き延びたのか」を論じた本である。前作同様、本書も著者が現場に出向いた探求の旅をまとめた体裁をとっている。読み進むうちに、最高の旅ガイドに手をとられて、現地を旅しているような臨場感におそわれる。 本書は10章から成り立っている

NO PHOTO

NEWS

NTTドコモ「エンタメウィーク」への記事配信がスタートしました。

本日4月15日より、NTTドコモのポータルサイトdmenuが監修するエンタメ情報ポータルサイト「 エンタメウィーク 」へのコンテンツ配信がスタートしました。 HONZでは、既にアクセス者の半数以上がスマートフォン・ユーザーになっておりますが、より幅広いユーザー層へ記事を閲覧いただくために、HONZ/マンガHONZの記事の一部を配信していきます。 ちなみにこの

『ツイッター創業物語』-編集者の自腹ワンコイン広告 書影

編集者の自腹ワンコイン広告

『ツイッター創業物語』-編集者の自腹ワンコイン広告

つい先日IPOも果たしてビジネス的にもそこそこ好調っぽいツイッター。 その始まりは、ほとんど失敗に終わって破綻しかけていた「オデオ」というITベンチャー企業でした。そこで、社員をクビにしまくったあと、残った人たちで考えたプロジェクトが「ツイッター」でした。 本書は、いまや3億ユーザが使う世界的ツールになった「ツイッター」の創業秘話を追ったものです。 編集し終

捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! 書影

サイエンス / 事件・事故

捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました!

『 背信の科学者たち 』、この刺激的なタイトルの本が 化学同人から出版された のは四半世紀前。1988年のことである。かけだし研究者であったころにこの本を読んだ。驚いた。捏造をはじめとする論文不正を中心に、科学者のダークな事件をあらいだし、その欺瞞から科学をとらえなおそうという試みである。最初におことわりしておくが、この本、後に講談社ブルーバックスとして出版

豚をめぐる冒険 『イベリコ豚を買いに』 書影

教養・雑学 / おすすめ本レビュー

豚をめぐる冒険 『イベリコ豚を買いに』

「イベリコ豚はスペインの黒豚だ」。ブッブー。「イベリコ豚はいつもどんぐりを食べている」。またまた、ブッブー。それじゃ、イベリコ豚ってなに? というわけで、実物を見たことのある日本人の紹介で、現地へと取材に……。 向かうはずなのだが、そうは問屋がおろさない。口蹄疫の発生である。そして、スペインへの取材がうまく行くようなら、この本はこれほど面白くはなかったに違い

今週のいただきもの(4月第2週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(4月第2週)

昨日、本業の勤め先で足掛け三年取り組んできた事業がやっと一山越えました。 上司、同僚の度重なる無茶振りに、ゴミ箱を蹴り倒したこと数知れず。でもみんなで祝杯をあげながら互いの労をねぎらううちに、(そっか、みんなも大変だったんだ)と優しい気持ちになれました。 ……酒の力、恐るべし。これだからお酒はやめられないのだ! それでは今週献本いただいた新刊本のご紹介です。

『ソーシャルマシン』-翻訳者の自腹ワンコイン広告 書影

編集者の自腹ワンコイン広告

『ソーシャルマシン』-翻訳者の自腹ワンコイン広告

いきなりですがクイズです。「M2M」とは何のことでしょうか?そして「IoT」とは? 実はいずれもITに関する専門用語で、「M2M」とは「マシンツーマシン(Machine-to-Machine)」を略したもの。文字通り機械同士が(ネットワークを介して)情報をやり取りし、様々な制御を行うことを指します。例えば自動販売機に通信機能を持たせ、商品の売り切れを感知して

『サードマン 奇跡の生還へ導く人』解説 by 角幡唯介 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『サードマン 奇跡の生還へ導く人』解説 by 角幡唯介

いい本を読んで感銘を受けた時はつよい読後感でしばらく呆然となったり、新しい世界観を獲得して人間としてひと皮むけたような気になったりするものだが、私はこの本を読んでもそういう前向きな気持ちにはならなかった。 もちろんいい本だとは思った。それに面白さという点でも群を抜いており、一気に読み終えたことも事実だ。この本は冒険を扱ったものではあるが、ほかの冒険本とはちが

絶対に真似をしてはいけない35の科学実験 『Mad Science2』 書影

サイエンス / おすすめ本レビュー

絶対に真似をしてはいけない35の科学実験 『Mad Science2』

絶対に真似をしてはいけないーーなんと甘美な誘い文句だろうか。 前著『 Mad Science ―炎と煙と轟音の科学実験54 』では、「 シャボン玉爆弾 」、「 オレオクッキーを燃料にしたロケット 」等、数々のエクストリームな実験で話題になったあのシリーズが、さらにパワーアップして帰ってきた! だが、本書の”真似をしてはいけない”度は、針が振り切れるほどのMA

『サードマン 奇跡の生還へ導く人』訳者あとがき by 伊豆原 弓 書影

サイエンス / 「解説」から読む本

『サードマン 奇跡の生還へ導く人』訳者あとがき by 伊豆原 弓

昔から、信仰やスポーツ、健康維持のため老若男女を問わず山と親しんできた日本人にとって、遭難事故はめずらしいことではない。これまでも山行記や遭難記録が多数刊行され、そうした何冊かは私も読んでいた。だから本書で、「サードマン現象」(原文はThe third man factor)の記録を読んだときも、驚きはしなかった。人はたまらなく孤独になったとき、とりわけ過酷

『外務省に告ぐ』文庫解説 by 原田マハ 書影

社会 / 「解説」から読む本

『外務省に告ぐ』文庫解説 by 原田マハ

初めに言っておく。超ド級のトップ・インテリジェンスにして「月産原稿量千枚超」を誇る怪物のごとき作家・佐藤優の知性と筆力には、どんなにがんばったところで私は到底かなわない。ゆえに、この解説では少々ふざけたことを書く。けれど、ここまでフルスピードでページをめくってきた読者に読み飛ばされないように、細心の注意は払いたい。 本書の解説にまったくの畑違いである私を指名

『有次と庖丁』そうだ 京都行こう 書影

教養・雑学 / 民俗・風俗

『有次と庖丁』そうだ 京都行こう

有次。「ありつぐ」と読む。京都市中京区のど真ん中、1200年以上の歴史を誇る錦市場にある庖丁と料理道具を販売する店だ。創業は永禄3年、西暦1560年。桶狭間の戦いがあった年である。8年後に織田信長が上洛し、戦国時代は終焉を迎えた。その時すでに有次は「日本鍛冶宗匠三品家門人藤原有次」として鍛冶を営んでいた。 本書はその有次と、有次の庖丁と、その庖丁を使う料理人

『人にはどれだけの物が必要か―ミニマム生活のすすめ』 文庫解説 by 浜 矩子 書影

「解説」から読む本

『人にはどれだけの物が必要か―ミニマム生活のすすめ』 文庫解説 by 浜 矩子

映画になるな。本書を読み終えて、ただちにそう思った。 オープニング・シーン。人品卑しからぬオジサマが、道を行く。正体不明だ。時折り、かがむ。その動作が何回か繰り返される。何をやっているのか。手元にぐっとカメラが迫る。お、なんと。空き缶を拾っている。釘を拾っている。紙切れを束ね集めている。 次第にフェードアウト。そして、森林が、山脈が、大地が、里山が画面一杯に

『ブラジルの環境都市を創った日本人』 まかせとき、まかせとき 書影

人物 / おすすめ本レビュー

『ブラジルの環境都市を創った日本人』 まかせとき、まかせとき

世界三大瀑布の1つ、イグアス滝。それをブラジル側から擁するパラナ州の州都、標高900mの高原に位置する人口180万人の都市 クリチバ は、都市計画の成功例として世界的に有名な街だ。先導した市長の レルネル は1971年の就任当時33歳、市のマスタープランのコンペで最優秀賞をとった建築家であった。クリチバは、「醜くて、おどおどして、魅力がなく、そして貧しかった

4月のこれから売る本-トーハン 吉村博光 書影

書店員のこれから売る本

4月のこれから売る本-トーハン 吉村博光

私は、犬嫌いです。犬の存在を初めて意識したのは、小学生のころでした。「タスケテーッ!」と叫ぶ妹の声が、私と母の耳に届きました。声のほうに急ぐと、犬に追われてガケ下に落ちた妹の姿がありました。幸い大事には至りませんでしたが、以来犬のことを憎々しく思って過ごしてきたので、良い想い出がないのです。ある年の桜のきれいな季節のサイクリング中に、赤信号で停車しました。そ

『一瞬のアジア』 書影

アート・スポーツ / おすすめ本レビュー

『一瞬のアジア』

写真は被写体のどこまでを表現することができるのであろうか。人間という存在はその体内に無限ともいえるような心の広がりと、どこまでも続く深淵のような精神を宿しながら、それでいてごく些末な日常の中を生きている。誰しもが自身の心の広がりと精神の深さを感じつつも自己の精神の中に深く潜る事を避け、表層の部分に現れる些細な感情の中に生きる。自身の中に深く潜り、心の表層に現

『1985年のクラッシュ・ギャルズ』 文庫解説 by 一色 隆司 書影

アート・スポーツ / 「解説」から読む本

『1985年のクラッシュ・ギャルズ』 文庫解説 by 一色 隆司

「1985年のクラッシュ・ギャルズ」というタイトルを見た時に懐かしいと感じる方は、きっとこの作品を読み始めたら止まらなくなるでしょう。私もその一人でした。 一方、クラッシュ・ギャルズを知らない世代の方々にとっては、本書は楽しめない物なのでしょうか。いえいえ、きっと読み始めたら止まらなくなるから読んでみてと、私は自信を持ってお薦めします。 女子プロレスと聞いて

HONZ活動記 ~ニューヨーク展に役立った本~ 書影

アート・スポーツ / HONZ活動記

HONZ活動記 ~ニューヨーク展に役立った本~

まず一冊目は 『現代アートの舞台裏』 。 モノ・カネといった人間の欲が動きまくり、かつ秘密主義のアートの世界を暴きます。その中でタフに生きる人達を取材し、生々しく描写している点で、国内本にない魅力ある内容です。アート・バーゼルといった世界最大のアートマーケットの話もありますが、世界中の著名人・芸能人がステイタスとして美術品を購入するのは事実のようです。ちなみ

『黙示録――イメージの源泉』by 出口 治明 書影

民俗・風俗 / HONZ客員レビュー

『黙示録――イメージの源泉』by 出口 治明

フランスのアンジェ城で、薄暗い光の中、壁一面にかけられたアンジェの黙示録を初めて見た時の、摩訶不思議な感動は、まるで昨日のことのようによく覚えている。聖書の最後に置かれた、わずか35ページ(新共同訳)のヨハネの黙示録(アポカリプス)。「イエス・キリストの黙示」で始まるこの両義的でおどろおどろしい不思議な物語のまたとない解説書が現れた。それが本書である。 著者

【NEWS&プレゼント企画】『CREA』5月号にHONZの記事が掲載されました! 書影

教養・雑学 / プレゼント企画

【NEWS&プレゼント企画】『CREA』5月号にHONZの記事が掲載されました!

本日発売の『CREA』5月号は、「たのしいガクモン」がテーマ。その特集の一つとして、 HONZが推薦する「オンナのためのお勉強本100!」 の記事が掲載されています。 CREA5月号 特集「たのしいガクモン」 【主な企画】 ●わたし×ガクモン インタビュー 黒柳徹子「学び続けるトットちゃん」 対談 糸井重里×阿川佐和子「人生にガクモンは必要か!?」 ●伝説の

『河北新報のいちばん長い日』 文庫解説 by 後藤 正治 書影

社会 / 事件・事故

『河北新報のいちばん長い日』 文庫解説 by 後藤 正治

二〇一一年三月十一日に勃発した東日本大震災にさいして、地元紙・河北新報が、震災にいかに対応し、何をどう伝えたか……を克明に記すドキュメントである。 河北新報は、宮城・仙台を本拠に、東北各県をエリアとするブロック紙である。震災で本社の建物は持ちこたえたが、沿岸部にある支局や販売店は軒並み被災した。販売店でいえば、店主が死亡した店が三店、全壊が十九店舗。配達員な

4月の今月読む本 その2 書影

今月読む本

4月の今月読む本 その2

入学式、入社式と4月の頭は世の中に新人が溢れています。ほんのちょっとした、例えばラッシュの電車に乗った時の位置取りとか、ランチの並び方とか、仲間内でのおしゃべり声の大きさとか、社会のルールともいえないことですが、慣れていない新人に対して軽い憤りを感じてしまいます。心の狭いことであります。入社式を終えたばかりの刀根明日香はどうしているでしょうか?心配です。 さ

【連載】『人体 ミクロの大冒険』 第4回 老いと死 宿命との闘い 書影

サイエンス / HONZブックマーク

【連載】『人体 ミクロの大冒険』 第4回 老いと死 宿命との闘い

本日最終回のOAを迎える NHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険」 。HONZでは同時発売された書籍『 人体 ミクロの大冒険 』(角川書店)の一部を、放送内容に合わせる形で連載してきました。 (※過去の記事: 第1回 、 第2回 、 第3回 ) 第4回のテーマは老化。バイオイメージングにより、私たちの体内には、いち早く老化する細胞があること、そして、それが周

今週のいただきもの(4月第1週) 書影

今週のいただきもの

今週のいただきもの(4月第1週)

今週水曜日は朝会でした。年度始めであり、また桜も満開ということで、前夜は午前4時まで飲んでいた者を筆頭に、「ボクも2時まで」「ボクは12時」……と、殆どのメンバーが二日酔い状態。みな死んだ魚のような目をしていましたが、いざ始まると一様に目が輝き出し、結局いつものバトルとなりました。 それにしても、前夜12時まで飲んでいて朝4時半起きだったというあるメンバーが

キャバ嬢という矛盾した存在『キャバ嬢の社会学』 書影

社会 / おすすめ本レビュー

キャバ嬢という矛盾した存在『キャバ嬢の社会学』

23歳の京大大学院生が、自らキャバ嬢となって潜入捜査!と帯に書かれている文言に惹かれて購入したらこれが大当たりだった。著者が自らキャバ嬢となって体験したことを、社会学のフィールドワークとしてまとめた作品なのだが、普通の女の子がキャバ嬢になるプロセスや、男性がなぜキャバ嬢にいれこんでしまうのか?ということが書かれていて非常に興味深い。著者は1年あまりキャバクラ