
『ヒットの設計図 ポケモンGOからトランプ現象まで』ヒットの原動力はあなたの中にある
ポップとキャッチーはまったく別の感覚だと思う 中田ヤスタカはそう言った。Perfume やきゃりーぱみゅぱみゅをブレイクさせ、日本を代表する ヒットメーカーとして脚光を浴びる彼が、2013年、自身のユニットCAPSULE のアルバムリリースに際してウェブサイト「ナタリー」でのインタビューに応えて語った言葉だ。 二つの言葉は混同されることが多い。特に音楽の分野
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ポップとキャッチーはまったく別の感覚だと思う 中田ヤスタカはそう言った。Perfume やきゃりーぱみゅぱみゅをブレイクさせ、日本を代表する ヒットメーカーとして脚光を浴びる彼が、2013年、自身のユニットCAPSULE のアルバムリリースに際してウェブサイト「ナタリー」でのインタビューに応えて語った言葉だ。 二つの言葉は混同されることが多い。特に音楽の分野

『GAFA』という言葉が、あちこちで聞かれるようになりました。7月末に発売された『 the four GAFA 』も非常に良く売れており、このワードはめきめきと認知度を上げています。 『GAFA』4企業はどれも日本人にとって生活の一部となりつつある馴染みの深い企業ばかりですが、出版業界に籍を置く者にとってはamazonの存在感は格別です。今回は我らが成毛代表

会社は、顧客を喜ばせる優れた製品を時間内に提供できるように努めることを除けば、従業員に何の義務もない 会社には、従業員の長年の功績に報いる義務も、中長期のキャリアパスを用意する必要性もない。元ネットフリックス最高人事責任者である著者パティ・マッコードはそう主張する。過激な発言に思えるが、これはまだ序の口。彼女は、人事考課連動型の報酬や仲間意識を育むためのイベ

私は2011年にレーシック手術をして以来、視力矯正の為のコンタクトレンズやメガネを着けていない。変装のために度なしの伊達眼鏡をする程度。それも友人がやっているブランドのものを提供してもらったりするのでいわゆる眼鏡店には全く興味がなかった。 その為眼鏡店の事情にはめっぽう弱い、というか全く興味がない。だから OWNDAYS の事ももちろん全く知らなかった。人混

本書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』は、Google、Apple、Facebook、Amazon(GAFA)という巨大テクノロジー企業4社を、それぞれが地上の4分の1を支配し、剣、飢饉、悪疫、獣によって「地上の人間を殺す権威」を与えられた、ヨハネの黙示録に登場する四騎士になぞらえている。 そして、神にも擬せられるほどの力を持つようになっ

今日発売した本を仕事帰りに購入し、帰りの電車で貪るように一気に読んで、いまこの原稿を書いている。久しぶりにここまで熱狂しながらビジネス書を読んだような気がする。この本は予約の段階でamazonの総合ランキングで1位を取っていた。そのせいなのか発売日なのに書店にあった本はなぜかすべて2刷だった。それもそのはず、この本は発売日前で4刷りが決まっており、すでに3.

本書はニューヨークで英語やジャーナリズムを教える高校教師が、成績を用いず、生徒を評価する挑戦を行った記録である。通知表を捨て、成績をつけないクラスの実験を5年ほど前にはじめた。 淡々とコンパクトに実践の記録をまとめているが、時折顔をのぞかせる著者の成績に対する意見は核心を射抜いている。 成績は、生徒を動機づけたり、罰したりするのに使われます。生徒がしたくない

働き方改革の旗印のもと、多くの企業では長時間労働の見直しや生産性向上に取り組み、時短や在宅での勤務も珍しくなくなった。反対に誰もが知る大企業が経営不振に陥り、従業員は先行きの不安に怯えている。 そんななか、自分の半径1メートル内の身近な仕事をネットで始めるという話をよく聞く。主婦の間ではメルカリで小遣い稼ぎをするのはもはや当たり前のことになった。 まさに本書

本書は今日の中国の外交・経済財政政策を理解する上で必読の一冊だ。今後、歴史に残るであろう中国の壮大な構想と、その背後にある哲学を理解することができ、また、この構想がアジア域内にもたらす波紋をあたかも現場にいるかのように感じることができる。中国の壮大なビジョンを理解する上で不可欠なガイド本といえよう。 この中国の壮大な構想こそが『一帯一路』または『新シルクロー

本書は、アメリカを代表するエンジェル投資家のジェイソン・カラカニスによる、スタートアップ企業への投資のための指南書である。ベンチャーキャピタルに関する本は多く出版されているが、それより一段早いステージで出資するエンジェル投資家について書かれたものは極めて珍しい。 カラカニスは、ライドシェアのUberがまだスタートアップ企業で、500万ドルの企業価値しかなかっ

経済学者のジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946年)は、 1930年に”Economic Possibilities for our Grandchildren(孫の世代の経済的可能性)”というエッセイの中で、イギリスやアメリカのような先進国では、テクノロジーの進化によって20世紀末までに週15時間労働が実現しているだろうと予言した。(”Essay

長く叫ばれている出版不況とはうらはらに、個性的な本屋さんの出店が相次いでいる。HONZでもお世話になった下北沢の 「本屋B&B」 や荻窪の 「6次元」 、本の校閲を行う会社「鴎来堂」がてがける 「かもめブックス」 や中野ブロードウェイにあるサブカルの聖地 「TACO che(タコシェ)」 などこだわりの本屋は盛況だ。開店のためのセミナーもあり、体験談の本も様

HONZ代表・成毛眞著『amazon 世界最先端の戦略がわかる』の出版を記念して、特別セミナーを開催いたします。 アマゾンという企業を研究することは、これからの最新の経営学を学ぶことと同じです。「ビジネスモデル」「キャッシュフロー」「AI技術」「会員サービス」など、ありとあらゆる革命がこの企業にはつまっています。 この1社さえ押さえておけば、世界で今何が起こ

新しいことを始めたい、だけどなかなか始められない。そう思っている人のやらない理由を、一つずつ消していってくれる一冊だ。 著者の水代優さんは、日本橋浜町に Hama House というブックカフェを作ったり、最近では丸の内に Marunouchi Happ.stand&gallery というPOP UP GALLERYを作った人物だ。とはいっても、何をやってい

理論と実践の間には大きなギャップが存在する。どれだけ明晰な頭脳で組み立てられた瑕疵のない理論でも、現実の世界で役立てるためには様々な困難立ちはだかる。原子核分裂が発見されその原理が明らかになった後も、原子爆弾が開発されるためには、マンハッタン計画による世界中の叡智の結集と膨大な費用を必要とした。 自然科学分野においては、理論の実践にどれだけ困難が伴ったとして

以前、 HONZでも書評を書かせて頂いた (『宇沢弘文 傑作論文全ファイル』)、経済学者の故宇沢弘文氏の旧宅「宇沢国際学館」に夜ごと集まって、経済や医療や国際関係などの話をする不思議な会合がある。 本書の著者の合田真氏とはその席で隣り合わせて、日本植物燃料という会社を経営しているというから、今関わっているリゾート施設のバイオマス発電の話でもしようかなと思った

万一、日本に戻れたら、なによりもすき焼きを食べようと思った フィリピンのジャングルでの壮絶な飢餓体験こそが中内㓛の原点だ。終戦後、米軍の生活物資を見てその豊富さに圧倒され、庶民が豊かになり、美味しいものをたらふく食べられるようになるには流通が重要だと痛感する。 『闘う商人 中内㓛 ダイエーは何を目指したのか』 は、側近の一人であった 小榑雅章から見た、ダイエ


本書は、二つの物語である。カネボウ、新日鉄、興銀、東芝、三菱グループ、トヨタといった、日本経済界におけるエスタブリッシュメント企業。いわば、変わらない日本の象徴でもある。そして、ソニー、京セラ、ヤマト、セブン&アイ、ユニクロ、ソフトバンク、といった、戦後創業され、世の中に影響を与えてきたベンチャー企業。 「会社」と「マーケット」を取材し続けてきた「伝説の記者

「これからは宇宙ビジネスの時代だ」と言うと、大抵の人は何のことだか分からず困惑するようだ。日本では下町企業のロケット打ち上げが感動物語として映画になってしまうくらいなので、宇宙ビジネスと言われても余り実感が湧かないのかも知れない。 そもそも、普通の人が宇宙空間をどこまで正確に理解しているかも怪しいので、まずこの点の整理からしておきたい。 宇宙ビジネスの対象と

「この紙切れをさ、みんなが価値があると信じているから流通しているって不思議だと思わないか? それが貨幣論の始まりなんだよ」 私が永野健二さんに会ったのは、1992年のニューヨークだった。週刊誌の記者、月刊誌の編集者を6年やった私は、一年休職してコロンビア大学のジャーナリズムスクールに留学していた。永野さんは、少し遅れて同大学の東アジア研究所にフェローとして滞

本稿を執筆中の5月9日、日本経済新聞は「三菱重工は逆風下で5兆円の連結売上高目標を掲げた」と報じた。いっぽうで同記事は「達成を不安視する声は少なくない」と警鐘を鳴らすことを忘れない。さらに、成長が停滞する三菱重工の時価総額は1兆3800億円であり、日立の4兆1400億兆円と比べても見劣りし、海外のライバル各社の10分の1でしかないことを付記した。 実際、三菱

『10年後の仕事図鑑』(落合陽一・堀江貴文)が売れています。『未来の年表』の大ブレイクなど、未来のために今やるべきことを語る本は出版点数も増えており、いま最も注目を集めるジャンルとなっています。新たな知識や技術が次々と発表されてくることから、売り手も読み手も気を抜けません。ちょうどいまは就職活動のピーク。将来の仕事を考える本はどんな人に読まれているのでしょう

「日立・三菱重工 統合へ」──。 白抜きの横一本見出しがトップを飾る2011年8月4日付の日本経済新聞朝刊は、衝撃的だった。中見出しには「売上高12兆円超」「原発事故で環境激変」とある。同年3月11日の東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原子力発電所事故がもたらした政治・経済環境の緊迫が、日立製作所と三菱重工業という日本を代表する企業の経営統合という歴史

『ファイナンスの哲学』は、資本主義の本質的な理解に必要な概念を分かりやすくまとめた一冊だ。経済原論の教科書としても機能するうえ、古今東西の俊英たちが考え抜いてきた最高の思考に触れることができる。この本を「特に起業家は絶対に読むべきだと思う」とレコメンドするのが、自身も起業家であり、また数々の起業家とイノベーションを起こしてきた孫泰蔵さん。本書の読みどころを、

少し前に「世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!」と題する「現代ビジネス」の記事が、莫大な閲覧数を集めた。本書は、その記事の筆者が書いた本である。起業を薦める本は世に数多あるが、サラリーマンに「企業買収」を薦める本はほとんど無い。画期的な本である。 著者は、事業承継や事業再生のタイミングにある中小企業を引き受ける、投資ファンドを運用している会社の

本書は、2017年9月にドイツのフィナンツブッフ・フェルラーク社から刊行されたPeter Thiel: Facebook, PayPal, Palantir – Wie Peter Thiel die Welt revolutioniert – Die Biografieの日本語訳である。 ピーター・ティールは、ドイツのフランクフルトで生まれ、1歳の時に家族

「礼儀正しい始まりは、愚かしい始まりである」 これはチャ-チルの言葉だ。スピーチやプレゼンにおいて、一番大事なのは第一声である。それなのに「みなさまの前でお話しできることを嬉しく思います。」というような、ありきたりで退屈な言葉で話しをだす人がいかに多いことか……。 「Boring boring」退屈で、くだらない!そういった社交辞令をスピーチにいれたければ話

昨年末にアップされた、サイボウズの青野慶久社長のこのツイートを読んで衝撃を受けた若者も多いのではないだろうか。 本書はこの文章から始まる、これからのあるべき働き方の指針となる啓蒙書である。ここに書いてあることはほぼ正しい。そして、それは心ある人なら誰でも薄々分かっていることである。我々は皆、もう旧来の日本型会社システムがワークしなくなっていることに気づいてい

泥まみれのサバ缶を石巻から東京の経堂という街に運び、洗って売った、復興支援活動をご存知だろうか。メディアでもたくさん取り上げられたので、ご存知の方も多いだろう。でも、この活動が3月から年末までの長きに渡り、22万缶にのぼったことはあまり知られてない。エピソード自体が美しすぎて、そこに流された「膨大な汗」を私たちはつい見逃してしまう。 本書を手に取ったとき、私

自分も含め、音楽ジャーナリストやライターがよく用いる便利で安易な言葉の一つに「音楽シーン」という言葉がある。同時代のミュージシャンや作品の傾向だったり、音楽業界やマーケットの動向だったりを表す言葉。実際のところ、そのうちのどれを指しているのかが 曖昧な言葉で、そこを曖昧にしたまま論を先に進める際に用いられがちな言葉だ。 スティーヴン・ウィットが本書で明らかに

本書は、東京大学で西洋経済史の教鞭をとり、東大EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)の講師も務める小野塚知二教授のこれまでの研究活動の集大成であり、学生の教科書としても、研究者の参考書としても、社会人の教養書としても、様々な切り口で読み、使うことができる、経済史の決定版である。 本書において小野塚氏が最初に立てた仮説が、「人とは際限のない欲望を備

本書の主題は、レピュテーションである。原書のタイトルは「The Reputation Game The art of Changing How People See You」で、評判をゲームとしてモデル化し、そのゲームを勝ち抜くためのお作法をまとめている。流し読みするだけでも、周囲からの評価を得ようと躍起になり、他者からの評価に振り回される日常を冷静に俯瞰す

2017年3月、英エコノミスト誌は「脅威のアマゾン帝国」という特集を組んだ。その冒頭で、今後10年以内に売上高は50兆円に達するだろうと予測している。事実、17年の売上高は19兆円を超え、米国のEコマース市場の50%に迫る勢いだ。 アマゾンはこの巨大な売り上げを支えるための物流システム構築に余念がない。16年、海運ではNVOCC(船舶を持たない貨物運送事業者

『AI vs.教科書が読めない子どもたち』がHONZのレビューをきっかけに大きく売上を伸ばしています。この本をはじめとして、昨年末からAI関連の書籍の点数が急激に増えてきています。成長著しい分野のため、読者が求めるのも最新の情報ということで、やはり新刊への注目度が高い模様。実際にどんな本が売れているのか、どんな方が買っているのか、今回はAI関連本について見て

東証一部に上場以来破竹の快進撃でグローバル企業になりつつあるリクルート。わたしはその会社で毎年開かれるNew RINGという社内起業ピッチ大会の審査員を務めている。聞けば車の売買情報誌「カーセンサー」や、結構情報誌「ゼクシー」。最近だと日本の教育界を大きく変えようとしているネット動画教育サービス「スタディサプリ」などはこのピッチ大会から生まれたのだという。

久しぶりに画期的な組織論の本に出会った。 この『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』は、単なるビジネス書ではなく、インターネットなどテクノロジーの進歩により可能になった個人の自律を前提とした会社のあり方、即ち、自己組織化する組織「ティール(Teal)」を提唱する、進化論と発達心理学を基礎とした社会変革の啓蒙書である。 本書の原著"R

世界に最も影響を与えた日本発のものや文化は何だろうか。葛飾北斎の浮世絵や黒澤明の映画は諸外国の多くの芸術家たちを魅了し、彼らの作品にその影響を色濃く残している。次々と生み出される日本発のゲームや漫画も、若者に限らない、世界中の老若男女を今でも虜にし続けている。少し注意深く目を凝らして見れば、世界のあちこちに日本から生まれた何かを感じることができる。 思想や文

「東日本大震災当時、自衛隊トップの統合幕僚長を務め、映画『シン・ゴジラ』の財前統合幕僚長のモデルとされる伝説の自衛官が、アカデミズムが取り上げない戦史研究の意義、危機の現場で人と組織を動かす極意、地政学を超える地経学の重要性、戦略の成功確率を上げるための戦力回復の真髄まで、ビジネススクールでは教えてくれない戦略の本質を明らかにする。」 こんなうたい文句の本が

金融業界にいたというのに、自分のカネ勘定となると恥ずかしいくらいにいい加減にやってきた。自分がドンブリ勘定なので、子供にも偉そうなことが言えない。私ほどひどくはなくても、子供とはおカネの話はしにくいし、おカネについて何をどう教えたらいいかわからないという親は多いのではないだろうか。 この本は、そんなダメ親でも、子供をおカネの天才にすることはできると教えてくれ